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26
February 2019

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Sarine® Diamond Journey™ 原産地レポートがアフリカへ

アフリカの大手ダイヤモンドメーカーSchachter & Namdarが、同社の2つの高級ブランドBrilliant Rose(ブリリントローズ)およびProudly South African(プラウドリーサウスアフリカン)向けにSarine®のDiamond Journey™原産地レポートを導入したことが、最近発表されました。ダイヤモンドのトレーサビリティや生い立ちが、ダイヤモンド業界でますます重要視されている中での発表です。

ダイヤモンドの購入に先立ち、信頼できる情報を求める消費者は急速に増えています。現代の消費者は、ダイヤモンドが天然かどうか、どこの鉱山から採掘されたものか、どんな原石からカットされたものか、どんな工場で研磨されたものでいつ作られたものかを、それぞれのダイヤモンドに固有の特徴や鑑定結果を含め知りたがっています。

サリネのDiamond Journey原産地レポートは、世界各地で販売されているこれら2つのアフリカ産一流ダイヤモンドブランドに関する、すべての情報の提供を実現できます。また、それぞれのダイヤモンドに固有のストーリーの伝達を通して、ブランド固有の美しさや特徴の効果的なアピールを実現します。 

Brilliant Rose(ブリリアントローズ)-完璧な輝きをもたらすアフリカの旅

Brilliant Rose(ブリリアントローズ)は、パリのノートルダム大聖堂の有名な薔薇窓をヒントに1995年に開発された高度で精巧なカット「ブリリアントローズ」にちなむブランドです。

ブリリアントローズダイヤモンドのヒントとなったパリのノートルダム大聖堂の薔薇窓

Brilliant Roseコレクションの制作に用いられる原石は、アフリカ大陸南部のキンバーライト鉱石から採掘されます。鉱石内で見つかるダイヤモンドは、火山の火道を介して地球の表面に押し上げられ、その後オレンジ川に沿って大西洋に流されたものです。これらの非常に珍しい原石はその後、ナミビア海岸沖の海底へと運ばれていきました。これらは、堆積ダイヤモンドと呼ばれる種類のもので、その品質の素晴らしさと原石の形状の美しさから、非常に高い人気を誇ります。 

ラウンドブリリアントを変形させた66面体カットのブリリアントローズダイヤモンドは、より優れた反射効果により、より一層の輝きを放つダイヤモンドです。プロポーションスコープで上部から見ると完璧な薔薇模様に見えることから、「ブリリアントローズ」と名付けられました。

SarineのDiamond Journey原産地レポートは、Brilliant Roseコレクションに含まれるそれぞれのダイヤモンドの生い立ちを隈なく伝えられるツールです。デジタルおよび印刷形式のDiamond Journeyレポートが、小売店による魅力的なダイヤモンドストーリーの伝達だけでなく、ダイヤモンドの原料である実際の原石や加工工程で使用された実際のカッティングプランを表示することで、ダイヤモンドの原産地保証を可能にします。

Proudly South African-誇るべき原産地の正確な表示

Schachter & Namdarは、同社の別のブランドProudly South African(プラウドリーサウスアフリカン)にもSarineのDiamond Journeyレポートを導入しています。「Proudly South African」は、南アフリカ国内の企業および経済の活性化を目的とする同国政府によるプログラムで、所定の基準を満たす製品および企業には「Proudly South African」と記されたラベルの表示が認められます。Proudly South Africanのダイヤモンドにはすべて、10倍拡大時に確認可能なPSAロゴがガードルに刻印されています。

Proudly South Africanコレクションに含まれるダイヤモンドは、ダイヤモンドが倫理的に採掘・生産され、デビアスのダイヤモンド・トレーディング・コーポレーション(DTC)のベストプラクティス原則に基づき、見た目を良くするための処理が一切施されていないことが、原産国である南アフリカはもちろん、宝石の原料となった元の原石の画像、原石の実際のプランニング画像、原石の重さ、製品完成日、原産地が記されたDiamond Journeyレポート、ならびに、4Cなどの鑑定情報により証明されています。

このように、SarineのDiamond Journeyレポートは、Schachter & Namdar社の2つのアフリカ産高級ダイヤモンドコレクションのトレーサビリティの実現に役立てられています。

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