ダイヤモンドの鑑別と検査

Sarineの技術鑑定機関「テクノロジーラボ」では、ダイヤモンド鑑定に先立ちダイヤモンドの鑑別および検査が実施されます。これらは、ダイヤモンドの組成や起源の完全かつ正確な特定に欠かせない手順です。

顕微鏡を使ったダイヤモンドの細かいチェックは、鑑定士により行われる最初の作業です。顕微鏡は、クラリティ処理の特定や、内包物が十分な証拠となる場合の合成ダイヤモンドの特定に用いられる主要ツールです。また、イミテーションダイヤ(模造ダイヤ)を見分けるための、研磨品質や内包物の特徴の調査にも有効です。さらに、顕微鏡に偏光フィルターを取り付ければ、I a型とII a/II b/高純度(低窒素)型との区別や、天然ダイヤモンドとイミテーション、高温高圧(HPHT)法による合成ダイヤモンドとの区別など、ダイヤモンドの種類のより細かい特定にも役立ちます。

サリネで検査されるダイヤモンドはすべて、顕微鏡による予備検査後、フーリエ変換赤外分光光度計を用いた赤外線吸収分光法により分析されます。この検査の主な目的は、ダイヤモンドの種類を正確に判断し、ダイヤモンドの窒素・ホウ素・水素含有量を推定することです。これらのデータは、ダイヤモンドの真正性や高温高圧(HPHT)処理に関するより詳細な検査の必要性を判断する上で、重要な要素となります。

真正性が疑われるダイヤモンドは、低温のフォトルミネセンス分光法による検査に回されます。これは、合成ダイヤモンドや高温高圧(HPHT)処理されたダイヤモンドを最も確実に特定できる方法の一つです。サリネの鑑定施設では、3つの異なるレーザー励起と特殊な低温浸漬技術を用いることで、ダイヤモンドが低温で検査されます。

天然ダイヤモンドと高温高圧(HPHT)処理された合成ダイヤモンドの識別基準として、蛍光性に関する情報が必要に応じて収集される場合もあります。長波(365 nm)および短波(254 nm)の標準的なUVランプを用いた検査では、天然ダイヤモンドは短波より長波でより強い蛍光を発し、ランプが消された状態では燐光を発しません。これとは対照的に、高温高圧(HPHT)処理された合成ダイヤモンドは長波より短波でより強い蛍光を発し、ランプが消された状態で非常に際立つ燐光を発する傾向にあります。天然ダイヤモンドの中にはこれと同様の反応を示すものがごくまれにありますが、これらの天然ダイヤモンドには、特定のUV励起で合成とは明確に異なる成長セクターを示す特徴があります。

詳細情報

Sarineの鑑定機関でのダイヤモンド鑑別・検査手順の詳細については、当社の鑑定基準ガイドブックをダウンロードしてください。

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